2022年12月のクリスマス作品と、SF枠が復活したカクヨムコン8

WEB小説エッセイ

今年のクリスマス作品は、SF掌編

 年に1回、カクヨム最大のお祭りである「カクヨムコン8」が今年も開催されています。
 このところ、新しい作品を書くペースは落ちているのですが、クリスマスをテーマにした作品は書けそうだし、お祭りにも参加したいということで新たにSF掌編(3000字弱)を書いて上げてみました

クリスマスデート、距離399キロメートル
クリスマスデート、距離399キロメートル(掌編・1話完結)(天野橋立) - カクヨム
彼女は穏やかに微笑んだ。何かをやり遂げた、そんな満ち足りた笑顔で
リニア新幹線で399キロの彼方、遠い町。僕は彼女と離れてこの町で働いている。でもクリスマスには会おうと、ちゃんと約束していたんだ。

 前回のカクヨムコン7では、事実上SF作品の枠がなくなっていましたが(正直、運営さんが迷走していた感がある)、今回は「エンタメ総合」という形でSF枠が復活しました。

 カクヨム運営さんの側も、他サイトとの差別化のために投稿される作品に多様性を持たせたい、という思いはあるようで、「令和の私小説」という応募ジャンルを前面に出したりと、努力はされているようです。
 これはちょっと面白いですね。

 ただし、カクヨムコンについては一般小説が受賞する可能性は低いので、あくまでお祭りに参加する感覚での投稿、と考えるほうがよさそうです。
 交流は盛んだし、参加者の層が幅広いので、マイナージャンルであってもある程度は読んでもらえるというのはカクヨムの良いところです。 

年末に投稿した、他のカクヨムコン8参加作品

 クリスマス作品以外にも、カクヨムコン8参加作品として、短編のSFをすでに2作品投稿しました。

夜空に輝くレールガン ~12月の特命任務~
夜空に輝くレールガン ~12月の特命任務~(天野橋立) - カクヨム
巨大兵器を装備する基地を巡る、人々の思い
巨大兵器「銀河級レールガン」を擁する南紀白浜基地。その存在は、いくつもの人生に影響を与え、巨大な砲身はそれぞれの祈りを受け止めていた。ロボットSF要素ありの、人情喜劇。(全6話)
最後の後に、会いに来て(全4話)
最後の後に、会いに来て(全4話)(天野橋立) - カクヨム
もう「現代ドラマ」かもしれない物語
SNSで知り合った「こばると」さんに会うため、僕は四国の南にある小さな島へとやってきた。明るい青色の海に囲まれた島、その港の桟橋に姿を現した彼女は意外な事実を僕に告げた。

「レールガン」のほうは以前に投稿した「南紀白浜インシデント」の派生作ですが、前作のような大事件が発生するわけではなく、基地をめぐる人情喜劇として書いたものです。クリスマス作品の要素もありますが、そこはあんまり前面に出しませんでした。

「最後の後」は、しんみりとした感じで余韻が残ることを目指した近未来SFで、3作の中では一番丁寧に書いています。良い評価もいただきました。

 昨年のカクヨムコン7ではSFの居場所がなかったため、非SFのクリスマス作品(「しあわせになった犬のおはなし」)での参加となりましたが、幸い一次通過もできました。
 こちらも非常に気に入っている作品です。

 カクヨムコンの場合、非ライトノベルでは通過しても一次だけなのが分かっているので、「わーい」くらいの感覚です。
 それでも、お祭りの景品としてはかなり上等な部類なのは確かで、運営さんには感謝の一言です。 

トップページに戻る 

コメント

タイトルとURLをコピーしました