なぜ「★」の数が重要なのか
「カクヨム」に投稿している皆さんにとって、最も気になるのが、いわゆる「★」(レビュー)の数だろうと思います。
各種ランキングやトップページの「注目の作品」(ランダム掲載)に載るかどうか、これらはほぼ全てお★さまの数で決まる(らしい)からです。
正確には、この★が付いたうえで、さらに作品のフォロー数が多い場合に各種評価が上がるという仕組みになっているようです。
★と似たようなものに、各エピソードにつけることが出来る♥(応援)というものがあり、書き手としてはこちらをいただいてももちろん嬉しくはあるのですが、たとえコメント付きであっても評価には反映しない仕組みになっているようです。
★が作品のレベルを直接評価するものなのに対して、♥はあくまで応援なので、もうちょっと頑張って書いて欲しい、という出来の作品にもつけても構わないという想定だからみたいです。
僕も、★と違ってこちらは気軽につけるようにしています。
星の数ほど★はあるけれど
年間ランキングなどを見ると、大人気作品ともなれば、この★が数万数千とものすごい数がついていることがあります。
2022年現在、それらの作品のほぼ全てが「異世界」を舞台にしたラノベで、やはりWeb小説サイトで人気を得ようとすれば、この辺りのジャンルを狙って書かなければ難しいということが分かります。
一般小説でも、一部の恋愛小説などには相当な人気を得ているものもあり、書籍化にまで至った作品もありますが、何度もお伝えしている通り基本的にかなり不利であると考えて間違いないと思います。
★三桁にまで届けば、成功と言っても良いのではないでしょうか。
ならば、僕(天野橋立)の作品はどうなのか
では、実際に一般小説の投稿を続けている僕の場合がどうかというと、「メトロポリタン・ストーリーズ」と「南方深部における、ゼロ・コーネル氏の仕事と冒険」(こちらは第3回ステキブンゲイ大賞で3次通過)が★60超で最高となっています。
他にも★50台の作品が複数あり、平均すれば30~40個というところではないかと思います。
三年以上活動していて、これでは随分淋しいようですが、不人気な一般小説ジャンル専門の書き手としてはそんなに悪い数字でもないようです。
というのは、ランキングなどに上がっていないものもジャンル検索したりして色々読んでいるのですが、(余談ですが、小説投稿サイトでは、読むことも実力を上げるために必須だろうと思っています)、★が一桁の傑作などというのも、ざらにあるからです。
「★ゼロ作品限定」などという自主企画(「カクヨム」においては、利用者が誰でもテーマを決めて参加作品を募集できる「自主企画」という仕組みがある)の参加作品を読んでみても、驚くような傑作が混じっていたりもします。
「★」をもらえるだけで
2023年現在ではさらに格差が厳しくなっている感じがあり、一部の読まれる作品と大半の読まれない作品とにはっきりと分かれてきています。
僕の作品も、かつての読み手さんたちがどんどんカクヨムから離脱している感じで、段々読まれなくなってきている印象があります。
どうも、たとえ一桁でも★をいただくことができている作品というのは全体の半分くらいしかない、という印象で、「カクヨム」への投稿作品の大半が何らかのラノベ作品であることを考えると、ラノベの世界における競争の激しさも見えてきます。ラノベでさえあれば読まれる、というのも大間違いなわけですね。
軒下を借りて店を出しているような我々一般小説の書き手としては、コンスタントにいくつかでもお★さまをいただけていれば十分成果が出ている、と考えて良さそうです。
厳しい状況ですが、あまり悲観せずに活動を続けて行きましょう。
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