再び読まれ始めた連作SF掌編集
結局、固定読者もまだついていない段階で開始した、長期連載(それも非ラノベの不人気ジャンルで)は、時々「番外編」を投稿することで「まだ生きてるよ! 連載続いてまっせ!」とアピールすることで、何とか立ち上げに成功したようでした。
二十話も投稿した頃には、さすがにPVが0になるようなことはまず無くなり、週一回の投稿から数日くらいで10PVくらいには届くようになってきました。
もちろん、人気連載に比べれば話になりません。一話数百PVなどというのもざらでしょうしね。
しかしまあ、一時の惨状を考えれば、十分に満足できる状況だったのと、読んで下さった方が♥(応援)を付けて下さる率が割と高くて、これもモチベーションになりました。
結局、作品が届く範囲が狭く、気に入ってくださる読み手さまの比率は低いものの、もし気に入ってくださる方には熱心に読んでいただける、という僕の作品の特徴が、顕著に出たような感じでした。
いくらでも続きそうだったが、全50話で連載終了
結局、全50話で綺麗に終了したこの連作掌編でしたが、最初から50話と決めていたわけではありません。
前にも少し触れましたが、最初は10話くらいならいけそうだ、というところからスタートして、そこからいや20話でも行ける、そして30話……という感じで進んで来たのでしたが、30話に届いた時点で、50話までは行こうと決めていました。
この辺りから、以前のエピソードの後日談的なもの(ただし単独でも読める)も解禁しました。これをやればもっといくらでも書けそうでしたが、やはりマンネリ化が心配だったわけです。
前後2回に分けての長めのエピソード、というのも割とありがちなパターンで、さらに回数を増やすには有効でしたが、これも手を出しませんでした。とにかく、決めたルールに厳格に、一話6枚完結で書くことを続けました。
並行して、長めのSF短編の連載もやってみる
30話くらいまで来た時点で、並行して長めのSF短編の連載も始めました(「この世界を守るために ~リアル・ワールド往還記~」。)
一種のVRものであるこの作品は、幸い連載当初から比較的好評でしたが、こちらを週二回連載としたため、「メトロポリタン・ストーリーズ」と合わせて週三回という投稿ペースが続くことになりました。
さすがにちょっと忙しかったですが、これはむしろ相乗効果となって、両作共に読まれる結果になったと思います。内容的には全く関連はありませんが、どちらもどこかレトロ指向という点に、作者の個性が出ていると思います。
「この世界を終わるために」は全15話で、先に完結することになりましたが、いわゆる完結ブーストも経験し、完結直後にはPVは200台から500台へと、1~2日くらいで一気に倍に増えました。
完結から1年以上経った現時点での総PVは約1400、大した数字ではないとも言えますが、マイナージャンルとしては悪くない数字だと思っています。
そして完結する、「メトロポリタン・ストーリーズ」
メトロポリタン~が完結したのは、連載開始から約1年後の、2020年9月になりました。週1回投稿で全50話なので、ちょうど1年になるのは当然ということになります。
総PV数が1000を超えたのは、40話くらいの時点で、4桁というのは一つの大きな目標でしたから、「カクヨム」参加から約一年での達成は、やはり嬉しかったものです。
記録を見ると、この時点で★は30台、♥は300台だったようです。
完結が近付いた時点で、一気読みして下さる方も出てきたりして、すでにブーストがかかり始めていました。40話で1000PV、だったのが完結時には1600で、10話でこれだけ増えているわけです。
カクヨムコン5の途中選考(読者選考)に通過、まあまあの成果です
さて、結局現時点での「メトロポリタン・ストーリーズ」のPVは2600、★が60台、♥が700です。
完結後に第5回のカクヨムコンにも一応エントリーしておいたのですが、そこで何人かの方にさらに読んでいただいて、さらにPVその他が上積みされたのでした。
次作の長編となった「南方深部における、ゼロ・コーネル氏の仕事と冒険」が、同一世界観による続編的なものになったので、こちらの連載を読むのに合わせて、読んでくださった方もおられると思います。
結果的に、読者選考には通過することが出来て、そもそも該当する応募ジャンルがないのにも関わらず無理やりの応募だったことを思えば、大善戦だと言えると思います。
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さて、これで連載初挑戦のお話はとりあえず終わりです。
これだけ色々考えて、手を打ちながら書いても、この程度の成果しか出なかったのか、と思われる方も多いと思いますが、作品の出来を棚に上げて言わせてもらうと、まあこれでも成功だろうと思います。もはやレッドオーシャン化したWeb小説サイトで成果を出すのは、決して簡単ではないのです。
というわけで、もっとまともに人気が出るものを投稿したければ、少なくともファンタジー系かラブコメ系の小説にすることをお勧めいたします(おい)。
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