■ 第七回カクヨムWeb小説コンテスト、読者選考期間が終了しました
さて、12月1日から続いてきた、カクヨムコン7の読者選考期間が終了しました。
前回などでも書きましたが、僕も9月に完結した長編を1作(「南方深部におけるゼロ・コーネル氏の仕事と冒険」)、それにすでに完成・投稿済みだった短編をいくつかと、応募期間が始まって以降に完成させたクリスマス向けの短編(「幸せになった犬のおはなし」)を投稿しました。
このうち、読者選考期間に評価がついたのは、投稿済み作品では「『百年前の書き手さんたちも、読んでもらうのにすごく苦労したんだね、やっぱり』」(タイトル長いわ)がお★さまを追加で10個ほどいただいたくらい(これでも僕にとっては多い!)。
やはり新作の「犬のおはなし」がこの期間の評価としては圧倒的で、40個以上のお★さまをいただきました。ありがたいことです。
途中選考に通過するかどうかは何とも言えませんが、まあこういう作品が受賞に至る可能性はどの道なさそうなので、十分成果があったと言って良いでしょう。
■ さて、それではランキング1位の作品とは果たして
では、読者選考でランキング上位となった作品がどんなものなのか、眺めてみることにしましょう。
批評とかではないので、あくまでどんな作品が人気だったのか、本当に眺めるだけです。
(2022年2月9日時点)
1位の作品は★の数なんと3000オーバー、ちょっと僕らとは桁が違い過ぎて何とも言えませんが、内容は異世界でなく現代ファンタジーのようで、空中戦から始まる展開など、一般小説SFの書き手である僕から見てもそんなに違和感なく読めそうな作品でした。
目下まだ全然未完で、話が続くようなのでこれ以上はなんとも言えないところではありますが、パラパラと眺めた限りでは確かに面白そうな感じもしました。
■ ランキング2位以降の作品はどんな感じ?
ランキング2位も何と1位と同じ作者、しかもどちらも1月になってから投稿を始めた作品です。
こちらは異世界ファンタジーのようですが、★はやはり4桁、10万字超で未完という点も同じです。
「異世界」「無双」などと人気キーワードが散りばめられていますが、ひたすら走るのが速い、という能力を持つ主人公というのがありきたりな作品とは違っているように思えます。
二作ともこの人気なので、元々相当ファンのついている書き手さんなのかなと思ったら、D撃文庫から作品が出てる書籍化作家さんみたいですね。なるほどそりゃ納得です。
3位は異世界転生もののファンタジー、人気キーワードの「スローライフ」も出てきて(なんでそれが人気なのか、実は全然知らんのですが)いかにも人気Web小説らしいジャンルの作品。★ももちろん4桁です。
転生先の砂漠で、水を扱う能力を使って大好きな風呂に入る、という部分を読みましたが、設定的には面白さを感じました。
しかし、こちらも未完なんですよね。そして続く第4位の作品も未完なのです。どうなってるんでしょうか。こうなると、何かメリットがあるんだろうと思うんですが、受賞を想定してちゃんと調べたことがないのでよくわかりません。
応募規定には、受付期間終了までに10万字を超えていれば良い、としかないので、問題はないのでしょうが、どういうメリットがあるのか首を傾げつつ、この観察記は次回へ続きます
■ トップページに戻る / ■観察記(2)へ
コメント