2024年の成績、第4回ステキブンゲイ大賞と第27回ボイルドエッグズ新人賞の結果など

WEB小説エッセイ

第4回ステキブンゲイ大賞(2024年)は、2次通過まで

 2024年の9月に結果が発表された、「第4回ステキブンゲイ大賞
 今回は、1980年代の高校パソコン部を舞台とした長編青春小説の「PC-1987 弱小パソコン部のデジタルな青春」でエントリーしていたものの、残念ながら2次選考通過まで。
 しかも今回は4次通過してもまだ最終候補にはならなかったようで、結局は大賞該当作なしという結果で終わったようです。
 非常に厳しい回だったという印象で、2回連続で3次選考通過という絶好調は昨年までで終わり、という結果になりました。

一般文芸中心の小説投稿サイト、「ステキブンゲイ」って実際どうなの?(2)~ステキブンゲイ大賞について解説~

 レトロな学園青春もの、という内容自体は今までの賞の方向性を見てもそんなにおかしくはないと思うので、単純に作品としての完成度が低かったということだろうと思います。カクヨムのほうでも遅れて連載しましたが、今後また大幅に手を入れてどこかで再チャレンジもあるかなと思っています。

 ただ、次の項目(第27回ボイルドエッグズ新人賞について)で触れますが、レトロパソコンもので新人賞というのがそもそも難しいという可能性があります。
 このシリーズについては賞を目指すという方向にはあまりこだわらず、何か他の方法も考える必要があるかもしれません。

 次の第5回については、締め切りが2025年12月とかなり先なので、まだどうするかはわかりません。
 今のところ、カクヨムでの代表作である「メトロポリタン・ストーリーズ」というSF掌編集(「ゼロ・コーネル氏」と同一の舞台の作品)を連載中なので、こちらをエントリーする可能性もあります。

PC‐1987 弱小パソコン部のデジタルな青春
https://sutekibungei.com/novels/16944d5d-e726-4c50-9d3d-8c43164a650e
8bitパソコンが最後の輝きを放とうとしていた1986年。小さな城下町、緑町市に暮らす高校生の太川順は、美少女イラスト大好きの先輩からパソコンの面白さを教えられる。 「自分で創り出したオリジナルの女の子は、思い入れがまるで違うぜ」という先輩の言葉に、彼はパソコン上に理想の女の子を出現させるべく、プログラムの勉強を始めるのだった。

メトロポリタン・ストーリーズ
https://sutekibungei.com/novels/59dc2359-965c-4ed8-8b16-27974af68e53
戦争アトミックにより、世界の大部分が破壊されて約半世紀。巨大企業群によって再建された世界で、人々はそれぞれの人生を生き抜こうとしていた。世界の中心である唯一の巨大都市・シティや、その周囲に生まれた郡部諸街区カウンティと呼ばれる無数の小さな街区で――。
超々高層ビルの二百十四階、簡易軌道の走る小さな町、取り壊されようとする商店街、暴風雨が一年中続く荒野。さまざまな場所に生きる人々の姿を描く、全50話のショートストーリー。

第27回ボイルドエッグズ新人賞(2024年)にも応募、講評対象に

 今年は公募新人賞への応募にも力を入れていて、各地域で開催されている各種の賞にも積極的に応募しています。
 以前にも何度か応募したことのある「ボイルドエッグズ新人賞」にも、数年ぶりにエントリーすることにして、過去作品を全面的に書き直した「田園デジタルアワー1986」という作品を応募しました。
(実は、ステキブンゲイ大賞にエントリーした「PC-1987」はこちらの姉妹作ということになります)

 直木賞を受賞された万城目学先生が「鴨川ホルモー」でデビューすることになったこの新人賞(第4回の受賞作)、受賞作は出版の可能性が高いだけに、受賞は簡単ではありません。該当作なしの回も多くなっています。

 第27回も、結果的に受賞該当作はなしだったのですが、この「田園デジタルアワー1986」は講評の対象となった最終3作の中に選んでいただくことができて、かなり高い評価をいただきました。
 ただ、新人賞受賞作としては共感を得るのが難しい内容ではないか、という指摘もいただき、今後の作品の方向性についても考えないといけないな、とも感じました。
 おそらく今のところ、この作品が自分の最高傑作ということになるかと思っています。いずれネット上でも公開するつもりです。

 講評をいただいた代表取締役の村上達朗さんは、2024年の10月2日にお亡くなりになったとのことです。
 ご冥福をお祈りするとともに、ありがたい講評をいただけたことに心から感謝したいと思います。

第8回、第9回のカクヨムコン

 カクヨムコンのほうにも触れておくと、第8回では短編2作、第9回では短編3作が途中選考を通過しています。
 しかし、こちらは賞の傾向的にほぼ受賞はないと思っているので、お祭りに参加できてほかの書き手さんたちと交流できればそれでよしかな、という感じですね。

最後の後に会いに来て」は、今までにカクヨムに投稿した作品中で、いただいた★の数が最多のSF短編ということで、代表作的なものになったと思います。

カクヨムコン8

クリスマスデート、距離399キロメートル
クリスマスデート、距離399キロメートル(掌編・1話完結)(天野橋立) - カクヨム
彼女は穏やかに微笑んだ。何かをやり遂げた、そんな満ち足りた笑顔で
リニア新幹線で399キロの彼方、遠い町。僕は彼女と離れてこの町で働いている。でもクリスマスには会おうと、ちゃんと約束していたんだ。
最後の後に、会いに来て(全4話)
最後の後に、会いに来て(全4話)(天野橋立) - カクヨム
もう「現代ドラマ」かもしれない物語
SNSで知り合った「こばると」さんに会うため、僕は四国の南にある小さな島へとやってきた。明るい青色の海に囲まれた島、その港の桟橋に姿を現した彼女は意外な事実を僕に告げた。

カクヨムコン9

地上399階の降誕祭
https://kakuyomu.jp/works/16817330668462378463
戦争後の世界における唯一最大の大都会、その名もシティ。超々高層ビルが林立する、そんな巨大都市の片隅に暮らす労働者たちにも、きらめく降誕祭の奇跡はちゃんと訪れるのだった。明日の生活費を稼ぐためにやってきた、高い夜空の上でも。
バラの包みのプレゼント
https://kakuyomu.jp/works/16817330668002769727
多発する無慈悲な「恐慌波」によって、経済活動を破壊されてしまった世界。母親への贈り物を探すために、かつての「県庁所在地」へとはるばるとやって来た彼女は、幼い日の懐かしい記憶に出会う。そうだ、クリスマスだったんだ、この季節は。
星魚追う船
https://kakuyomu.jp/works/16818023211929377696
謎の地球外勢力との「宇宙戦争」の最中にあった地球人類。天王星の衛星エンブリエル付近を航行中だった国連宇宙軍の掃宙艇は、まるで古代魚のような姿をした微小隕石に遭遇する。任務に従って、クリーナーレーザー照射による排除を実施したクルーは、予想外の光景を目にすることになった。

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